南野拓実のプレースタイル5つの特徴は?世界基準の得点能力を解説!

南野拓実選手は、攻守にわたるハードワークと多彩な動きでチームに貢献、ゴール前での冷静さとフィニッシュ力はもちろん、中盤との連携でチャンスを創出するプレースタイルが特徴の選手です。

日本国内に限らず、世界から評価される南野選手の得点能力の高さは、どのように築き上げられたのでしょう。

そこで今回は、南野拓実選手のプレースタイルについて、5つの特徴や独自の視点で評価解説、世界基準の得点能力についても解説していこうと思います!

この記事でわかること
  • 南野拓実のプレースタイル5つの特徴
  • 南野拓実のプレースタイル【世界基準の得点能力】
  • 南野拓実のプレースタイルを『評価・解説』
  • 南野拓実のプレースタイルを経歴から分析
目次

南野拓実のプレースタイル5つの特徴

南野拓実選手は、多彩なプレースタイル、戦術理解と得点力が魅力の選手です。

主な特徴は、以下の5つ。

  • 世界基準の得点能力
  • 足元の技術と切れ味抜群のターン
  • ボールを引き出す動き
  • オフ・ザ・ボールの動き
  • 豊富な運動量とアグレッシブな守備

などがあります。

ポジションと、それぞれの特徴について解説していきます。

(※世界基準の得点能力については後ほど解説します)

ポジション

南野拓実選手は、トップ下、左サイドハーフ、シャドーなど多彩なポジションでプレー可能なユーティリティ性があります。

ASモナコは4-2-3-1のフォーメーションを採用していて、白色の場所が南野選手が主にプレーしているポジションです。

足元の技術と切れ味抜群のターン

南野拓実選手の細かいボールコントロールとスムーズなターンは、一流の証と言えるでしょう。

狭いスペースで相手をかわす技術や、ワンタッチで前を向く動作は特筆すべきポイントです。

この技術が、彼の攻撃の流動性を支え、チームの攻撃をスムーズに展開させる要因となっています。

ボールを引き出す動き

ボールを引き出す動きについては、受けるタイミングの絶妙さが際立っています。

相手のマークを外すタイミングや顔を出すポジショニングは非常に緻密で、ワンタッチで前を向く技術と迅速な判断力が相まって、攻撃的な選手として理想的なプレーを実現しています。

オフ・ザ・ボールの動き

オフ・ザ・ボールの動きは、ただ単にボールをもらうのではなく、攻撃の起点になり得るエリアを的確に見極めるのが特徴です。

南野選手は、自分が最もプレーしやすい位置でボールを受けることで、チーム全体の攻撃を活性化させるだけでなく、自らも効率的なプレーを展開できます。

豊富な運動量とアグレッシブな守備

南野拓実選手は、攻撃的な選手でありながら、守備面での貢献度も高いのが特長です。

前線からのハイプレスや球際での積極的なプレーに加え、守備への戻りも素早く、チーム全体のバランスを保つ重要な役割を担っています。

彼の豊富な運動量は、監督やチームメイトからの信頼を支える要素の一つです。

南野拓実のプレースタイル【世界基準の得点能力】

南野拓実選手は、代表戦やクラブチームでのプレーでも、ゴールへの嗅覚と得点能力の高さが際立っており、彼の得点能力は世界から高く評価されています。

南野選手が世界基準の得点能力と評価される理由を見ていきましょう。

1. 技術面:正確なシュート技術と冷静さ

南野拓実選手の得点力の核となるのが、シュート技術の正確さとゴール前での冷静さです。

彼のシュートは、力任せではなく、狙いを定めた精度の高いものが多いです。

例えば、プレミアリーグやリーグ・アンで見せたゴールの中には、キーパーの逆を突いたコースを狙うシュートや、ワンタッチでゴールネットを揺らすプレーが数多く見られます。

また、南野選手はゴール前で焦らず、冷静に判断を下せる能力を持っています。

シュートタイミングをずらしたり、スペースを見つけてボールを流し込むなど、プレッシャーがかかる場面でもミスを最小限に抑えることができます。

2. 戦術面:ポジショニングと動きの巧みさ

南野拓実選手の得点能力もう一つの要因は、彼の優れたポジショニングとオフ・ザ・ボールの動きです。

南野選手は相手ディフェンスラインと中盤の間でプレーするのが得意で、ディフェンダーの視界から消えるようなポジショニングを取ります。

この位置から突然現れてボールを受けることで、相手の守備を崩すプレーが可能になります。

さらに、ゴール前での動き出しも非常に効果的です。

相手のマークを外すタイミングで動き、スペースを作ることで決定的なポジションでボールを受けられます。

この動きは、フォワードとしての得点力だけでなく、攻撃全体を円滑に進める要素にもなっています。

3. メンタル面:ゴールへの執念と自信

南野拓実選手が持つ得点への執念も、彼の特徴的な部分です。

ゴール前で迷いなくフィニッシュを選ぶ積極性があり、シュートを打つことへのためらいがありません。

もちろん、パスが最適解だった場面が無い訳ではありませんが、それでも南野選手の「迷わず自ら狙う」姿勢は、彼ならではの魅力と言えるでしょう。

また、得点を決めることで自信を深め、それがさらなる好循環を生んでいることも見逃せません。

特に大舞台で結果を残した経験(例えば、UEFAチャンピオンズリーグでの活躍)は、彼のメンタル的な成長を後押ししています。

4. 数値で見る南野選手の得点能力

具体的なデータを見ても、南野選手の得点効率は非常に優れています。

2022年、リヴァプールFCに所属していた南野拓実選手は、イングランド国内の公式戦で8ゴール以上を記録した232選手中、決定率1位(34.5%)を誇りました。

わずか29本のシュートで10ゴールを挙げたという驚異的な数字は、彼がいかに少ないチャンスを効率よく得点に結びつけているかを示しています。

5. ゴールパターンの多様性

南野選手は多彩な形で得点を決められる選手です。

  • ミドルシュート:ペナルティエリア外からの正確なシュート。
  • セットプレーからの得点:コーナーキックやフリーキックでの嗅覚。
  • 裏抜け:相手ディフェンスラインの裏を突く動きとスピード。
  • ワンタッチでのゴール:クロスに合わせる速さとフィニッシュの精度。

このように、どのようなシチュエーションでも得点を狙える柔軟性が、南野選手を一流のフィニッシャーたらしめています。

南野拓実のプレースタイルを『評価・解説』

テクニック

下手
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3
4
5
上手

テクニックの評価は5としました。

南野拓実選手のプレーにおける最大の魅力の一つが、繊細で効率的なボールタッチと切れ味抜群のターンです。

南野拓実選手は、狭いスペースでのボールコントロールやファーストタッチが正確で、ボールを失わないプレーが特徴です。

特に、ボールを受ける際のファーストタッチは質が高く、次の動作にスムーズに移行できるため、攻撃のテンポを崩しません。

そして、南野選手1番の武器が、切れ味抜群のターンです。

相手ディフェンダーを背負いながら、素早く方向転換して前を向くプレーは、攻撃の起点となる重要な技術です。

南野拓実選手のテクニックは、シンプルさと効果的なプレーのバランスが取れたものです。

派手さよりも、攻撃の精度と効率性を重視しており、どのポジションでも活躍できる柔軟性を持ち合わせています。

世界基準の得点能力と巧みなテクニックは評価5に値するでしょう。

フィジカル

弱い
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3
4
5
強い

フィジカルの評価は4としました。

南野拓実選手の課題として挙げられるのは、フィジカルの部分だと思います。

ここで指摘したいのは、運動量ではなく体の強さやスピードといった側面です。

決してフィジカルが弱いわけではありませんし、スピードが劣っているというわけでもありません。

ただ、欧州の大型で力強いディフェンダーと対峙する際、明確に優位性を発揮できるほどの体格やスピードはまだ十分ではないと感じます。

しかし、その分、彼は運動量やバランス感覚でカバーしています。

接触プレーの中でも体勢を崩さずにプレーを続ける粘り強さと、試合終盤まで落ちないスタミナは特筆すべき点です

彼が特別なフィジカルを持つ必要はないかもしれませんが、今の持ち味をより際立たせるためには、1対1の競り合いでの粘りや、抜け出しのスピードをもう一段階引き上げることが重要だと考えます。

これらの要素を改善できれば、南野選手のプレーはさらに高次元で完成され、そのポテンシャルを考えると、まだ成長の余地が大きいと感じられるため評価4としました。

守備意識とディフェンス力

低い
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4
5
高い

守備意識とディフェンス力の評価は4としました。

南野拓実選手は、攻撃的なポジションながら、守備面での貢献度が非常に高い選手です。

前線からのプレスでは、的確なタイミングと位置取りで相手にプレッシャーを与え、パスミスを誘発するシーンがよく見られます。

また、守備への切り替えが早く、ボールを失った後のカウンター時には、全速力で自陣に戻るプレスバックなど、彼のハードワークはチームメイトにとって頼もしい存在といえます。

ただ、1対1のボール奪取能力やタックルの強度についてはまだ課題が残る部分もあるため評価4とします。

サッカーIQ

低い
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3
4
5
高い

サッカーIQの評価は5とします。

南野拓実選手のサッカーIQは群を抜いており、戦術理解力の高さが際立っています。

彼はどのポジションでも的確な役割を果たし、監督の求める戦術に忠実に対応できる選手といえます。

また、試合中の状況判断が優れており、攻撃の起点となるポジショニングやタイミングの良い動き出しでチームに貢献します。

特に南野選手のオフ・ザ・ボールの動きは、相手ディフェンスを撹乱するだけでなく、味方の攻撃を円滑に進める役割を果たしており、チーム全体の攻撃をスムーズに展開させる能力は評価5に値すると思います。

メンタル

弱い
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強い

メンタルの評価は5としました。

南野拓実選手は、大舞台でも冷静な判断力を発揮できるメンタルの強さを持っています。

ゴール前での思い切りの良いプレーや、決定機での冷静さは、得点源としての信頼感を生む要因です。

また、厳しい環境での経験を経て、逆境にも負けない粘り強さを身につけています。

そんな南野拓実選手のメンタルの強さを感じさせるエピソードが1つ。

2014年11月のベガルタ仙台戦で、南野拓実選手がゴール前に切り込んでシュートを放った際のことです。

当時、ゴール前で待ち構えていた元ドイツ代表のFWカカウ選手が、南野選手に対してパスを要求していたものの、それが叶わずプレーが切れた後に激しく抗議する様子が見られました。

身振り手振りで感情をあらわにするカカウ選手に対し、まだ若手だった南野選手はひるむどころか「うるさいんじゃ!ボケ!」と強気な発言で応酬し注目を集めました。

このエピソードからも分かる通り、南野選手は経験や実績のある選手を相手にしても臆することなく、自分の意志を貫くメンタルの強さを持っています。

この負けん気の強さこそが、ヨーロッパの強靭なディフェンダーたちを相手にしても得点を重ねられる理由の一つといえるでしょう。

したがって評価は5とします。

南野拓実のプレースタイルを経歴から分析

小学生時代(ゼッセル熊取FC)

小学生の時は、ゼッセル熊取FC(ゼッセル熊取フットボールクラブ)でプレーしています。

阪府熊取町を拠点とするサッカークラブで、幼児から中学生を対象に活動しています。

南野拓実選手以外にも室屋成選手(ハノーファー96所属)など、多くのプロサッカー選手を育成していたそうです。

サッカー技術の向上だけでなく、スポーツを通じて人としての成長を促す育成方針が、南野拓実選手の基礎技術や精神面の成長に大きく寄与しているのではないでしょうか。

中学生時代(セレッソ大阪U-15)

中学生の時は、セレッソ大阪U-15に所属しプレーしています。

セレッソ大阪U-15は、セレッソ大阪のアカデミー組織の一部として、次世代のプロサッカー選手を育成する重要な役割を担っています。

17歳でのプロ契約を目標に掲げ、世界で戦える選手の育成を目指しているようで、若い頃から恵まれた環境でサッカーに取り組んできたんですね。

個人技術や戦術理解を深めるための指導も行われているため、南野選手の技術力や戦術理解度はこの頃から高かったのかもしれませんね。

高校生時代(セレッソ大阪U-18)

高校生の時は、興国高校に通いながらセレッソ大阪U-18でプレーしています。

セレッソ大阪U-18は、セレッソ大阪のアカデミー組織の一部として、次世代のプロサッカー選手を育成する重要な役割を担っています。

ちなみに、古橋享梧選手と同級生だったそうですが、古橋選手は興国高校サッカー部だったため、一緒にプレーしたのはプロになってからですね。

高校1年生(2010年): セレッソ大阪U-18に昇格後、プリンスリーグ関西1部の初戦で先発出場し、科学技術高校戦でハットトリックを達成。

高校2年生(2011年): 第19回Jリーグユース選手権大会で13得点を挙げ、得点王に。

高校3年生(2012年): トップチームの2種登録選手となり、J1第32節の大宮アルディージャ戦で途中出場しプロデビュー。

この頃から得点能力の高さが際立っていた様ですね。

セレッソ大阪

2013年からセレッソ大阪でプレーし、2013年には29試合5ゴール、2014年に30試合2ゴール。

チームの特徴は、以下の3つ。

  • ショートパスを基調としたビルドアップ
  • 速攻と遅攻のバランス
  • サイド攻撃と中央突破の融合

セレッソ大阪のチーム戦術は「攻撃的なサッカーを志向し、守備面でも前線からのプレスを重視」するスタイルでした。

南野選手の役割とプレースタイルが、チーム戦術に見事にマッチしていたことが、若くして成功を収めた大きな理由の一つといえるでしょう。

南野選手はその中で、スピード、決定力、戦術理解力を生かし、攻守両面でチームに大きく貢献していました。

ザルツブルグ(オーストリア)

2014年、セレッソ大阪からザルツブルクに移籍してプレーしています。

ザルツブルクでの成績は、

・2014-15シーズン、14試合3ゴール(途中入団)
・2015-16シーズン、32試合10ゴール
・2016-17シーズン、21試合11ゴール
・2017-18シーズン、28試合7ゴール
・2018-19シーズン、27試合6ゴール
・2019-20シーズン、14試合5ゴール(途中退団)

となります。

チームの特徴は、以下の3つ。

  • 高い位置からのプレッシング
  • 縦に速い攻撃とショートカウンター
  • 選手間の連携と流動性

ザルツブルクのチーム戦術は「高い位置でのボール奪取から速攻を仕掛けるスタイル」が特徴。

主にトップ下やシャドーとして出場、得点を積み重ねザルツブルクで過ごした6シーズン全てでリーグ優勝を果たしました。

南野選手は、前線からの積極的なプレッシングと、中盤から前線へボールを運び得点を決める役割を担いました。

そして、リヴァプール戦で見せたプレーの評価も大きかったのでしょう、ビッグクラブへの移籍が決まりました。

リヴァプール(イングランド)

2020年の冬にリヴァプールへ移籍

チームの特徴は、以下の3つ。

  • ゲーゲンプレス
  • サイドバックの攻撃参加
  • 中盤の役割と柔軟性

リヴァプールのチーム戦術は「4-3-3を採用し、サイドバックの積極的な攻撃参加」が特徴です。

日本人初となるリヴァプールへの移籍は話題になりましたが、さすがに選手層が厚く思うような結果は得られず。

チーム戦術的には、南野選手の長所を活かせると思いましたが、さすがリヴァプールといったところでしょうか。

在籍2シーズン目に、期限付き移籍を決意します。

サウサンプトン

2021年2月、サウサンプトンにシーズン終了まで期限付き移籍

チームの特徴は、以下の3つ。

  • ポゼッション重視のスタイル
  • サイドバックの攻撃参加
  • 前線からのプレッシング

サウサンプトンのチーム戦術は「後方からのビルドアップ、中盤でのパスワークを通じて攻撃の起点を作る」が特徴。

リヴァプールからサウサンプトンに移籍し、出場機会を増やしたことで調子を上げたように思います。

ここでの経験を経て2021年夏にリヴァプールへ復帰。

カップ戦では大事な場面で得点し、チームに貢献する活躍を見せました。

ASモナコ(フランス)

2022年夏にリヴァプールからモナコへ移籍

チームの特徴は、以下の3つ。

  • 戦術的柔軟性
  • 高い位置からのプレッシング
  • サイド攻撃の活用

2022-23シーズンは思うような結果を出せませんでした。しかし、2023-24シーズンでは大活躍!ここからクラブだけでなく代表でも調子を上げていきました。

ASモナコのチーム戦術は「トップ下を攻撃の起点とし、両ウィングと連携して多彩な攻撃を展開」するのが特徴。

2024-25シーズンでは、現在12試合1ゴール1アシスト。(12月時点)

日本代表でもスタメン起用に応える活躍をみせています。

まとめ

南野拓実選手は、リーグ・アンのASモナコに所属しています。

南野拓実選手は、多彩なプレースタイル、戦術理解と得点力が魅力です。

  • 世界基準の得点能力
  • 足元の技術と切れ味抜群のターン
  • ボールを引き出す動き
  • オフ・ザ・ボールの動き
  • 豊富な運動量とアグレッシブな守備

これらの特徴が魅力で、日本代表に欠かせない存在となった南野選手。

世界基準の得点能力と切れ味抜群のターンを武器に、これからも代表を牽引していく存在であり続けてほしいですね。

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