中村敬斗選手は、スタッド・ランスに所属し得点能力の高さが際立っています。
欧州5大リーグで日本人初の5戦連発という偉業を達成し、大きな話題になりましたね。
そこで今回は、中村敬斗選手のプレースタイルの特徴、プレースタイルを築いた経歴について探っていきたいと思います。
- 中村敬斗のプレースタイルの特徴
- 中村敬斗のプレースタイル【能力評価】
- 中村敬斗が達成した日本人初の欧州5大リーグ5戦連発の偉業
- 中村敬斗のプレースタイルを築いた経歴
中村敬斗のプレースタイルの特徴
中村敬斗選手のプレースタイルの特徴は、
- キレ味抜群のドリブル
- 攻守の切り替えが速い献身的な守備
- 敬斗ゾーンからのシュート
- フィジカルの強さ
などがあります。
ポジションと、それぞれの特徴について順番に見ていきましょう!
ポジション
スタッド・ランスは、主に4-1-2-3や4-3-3のフォーメーションを採用しています。
白色の場所が中村敬斗選手のポジションです。
このシステムでは、前線のウイングが攻撃の起点となり、サイドからの突破やクロスでチャンスを創出します。
特に、左ウイングの中村敬斗選手と右ウイングの伊東純也選手との連携がチームの攻撃において重要な役割を果たしています。
キレ味抜群のドリブル
中村敬斗選手のドリブルの凄さは、スピードと方向転換のバランスが極めて優れている点にあります。
一瞬の加速で相手を置き去りにし、さらに次のプレーへとスムーズに移行する滑らかさを持つため、守備陣に二重の脅威を与えます。
このドリブルの源は、中村選手の卓越したボールタッチと、相手ディフェンダーの重心を読んだ駆け引きにあります。
また、狭いスペースでの突破力は特筆すべきで、縦方向の推進力だけでなく、横方向への柔軟な動きも備えているため、多彩なシチュエーションで効果を発揮します。
攻守の切り替えが速い献身的な守備
中村敬斗選手は、現代サッカーにおける理想的なフォワード像を体現しているといえます。
攻撃から守備への移行時、彼は一瞬の判断で最適なポジションを取り、相手のビルドアップを未然に防ぐ動きを見せます。
そのスピード感と状況判断力は特筆すべきもので、味方がボールを失った直後でも、中村選手は怠らず高い位置でプレスをかけ続けます。
また、彼の守備は単なる「働き者」という印象にとどまらず、相手の次の選択肢を封じる戦略性が込められています。
これにより、中村選手は守備においてもチーム全体の攻撃を促進する役割を担っています。
敬斗ゾーンからのシュート
中村敬斗選手の代名詞とも言える「敬斗ゾーンからのシュート」は、驚異的な精度と威力を兼ね備えた得点パターンです。
このゾーンはゴール前のペナルティエリア付近からやや外れた左サイドで、中村選手が最も得意とするエリアです。
特徴的なのは、彼のシュートが単なるパワー頼みではなく、ボールの軌道やタイミングが巧妙に計算されている点です。
中村選手はドリブルからシュートまでの動作を一連の流れで行い、守備陣に反応の隙を与えません。
さらに、シュート時の軸足の安定感と体幹の強さが、彼の放つボールに一貫した精度をもたらします。
特にカーブをかけてゴール右隅を狙うシュートは、彼の強烈な武器となっており、相手ゴールキーパーにとって非常に難しい対応を強いられるのです。
このゾーンから放たれるシュートは、戦術的な準備と個人技が絶妙に融合した、中村選手の真骨頂といえるでしょう。
フィジカルの強さ
中村敬斗選手は、単に体格的な優位性にとどまらない多面的な特徴を持っています。
接触プレーでは相手に押し負けない安定感を見せ、ポストプレーやボール保持の場面でその力強さが際立ちます。
特に相手ディフェンダーとの1対1の場面では、巧みな体の使い方で相手のプレスをいなすことが多く、攻撃を途切れさせない働きをしています。
さらに、スピードと筋力のバランスが優れているため、単なる肉体的な強さだけでなく、持久力と機敏さを活かしたダイナミックなプレーを実現しています。
このフィジカルの強さは、彼のドリブルや守備における切り替えの速さとも相まって、攻守両面で重要な武器となっています。
中村敬斗のプレースタイル【能力評価】
中村敬斗:10の能力に対する短評評価と採点
❶ドリブル『87点』
スピードと柔軟な足さばきを活かし、狭いスペースでも相手を置き去りにする能力が秀逸。
特に1対1での成功率が高く、重要な局面で違いを生む選手。
❷スピード『84点』
瞬発力に優れ、短距離でも相手を圧倒できる加速力が武器。
さらに持久力もあり、終盤でも高い運動量を発揮する点が強み。
❸パス『80点』
ショートパスや連携プレーでの正確性は高いが、長いレンジのパスやクリエイティブなラストパスでは課題が残る。
さらなる向上が期待される分野。
❹テクニック『83点』
柔らかなボールコントロールと多彩なスキルが際立つ。
トリッキーなプレーで相手を翻弄する場面も多く、攻撃にアクセントを加える存在。
❺フィジカル『85点』
身体の強さとバランス感覚に優れ、接触プレーでも簡単には崩れない。
ただし、欧州トップリーグのフィジカルモンスターと比較すると、さらに強化が必要。
❻攻撃力『90点』
ゴール前での冷静さや決定力が目立ち、試合の流れを変える一撃を持つ。
スペースを見つけて飛び出すタイミングも巧みで、得点源として信頼できる。
❼守備力『80点』
前線からのプレスや切り替えの速さは優れているが、守備の技術や継続的な守備の貢献度には改善の余地がある。
❽空中戦『77点』
ジャンプ力と身長を活かしたプレーは良いが、競り合いでの経験値や位置取りに課題が見られる。
特に厳しい相手との対峙では限界を感じる。
❾サッカーIQ『85点』
状況判断とポジショニングが的確で、攻守両面で試合の流れを読める能力が高い。
切り替えのスムーズさもプレースタイルの一部。
➓メンタル『90点』
若手ながらプレッシャーのかかる場面でも冷静に対応でき、大舞台でのパフォーマンスも安定。
試合中にポジティブな影響を与える精神的な強さが光る。
総評
中村敬斗選手は、スピードやドリブルを中心とした攻撃的プレーで高い評価ができます。
フィジカルや守備面の改善がさらなる飛躍の鍵ですが、メンタルの強さとサッカーIQを備えており、今後も日本代表や欧州の舞台での活躍が期待される選手です。
中村敬斗が達成した日本人初の欧州5大リーグ5戦連発の偉業
中村敬斗選手は、スタッド・ランスの2024-2025シーズンで9月15日に行われた第4節のナント戦から、10月20日に行われた第8節のオセール戦までの5試合で連続得点を挙げる偉業を達成しました。
欧州5大リーグ(イングランド、スペイン、イタリア、ドイツ、フランス)で日本人初の5試合連続ゴールを達成した快挙は、日本サッカーの歴史において特筆すべき成果です。
この偉業がいかに凄いかをいくつかの観点から解説します。
欧州5大リーグの難易度
欧州5大リーグは世界最高峰のサッカーリーグとして知られ、フィジカル、戦術、スピード、技術のすべてが高いレベルで求められる環境です。
特にリーグ・アンはフィジカルが重視され、得点を積み重ねることは容易ではありません。
そんな中で5試合連続ゴールを達成するには、中村選手が特に得点能力、ポジショニングのセンス、そしてチーム戦術への適応力に優れていることを強く示しています。
彼が試合ごとに異なる相手や戦術に対応しながら結果を残した背景には、優れたメンタルの強さや冷静さもあるでしょう。
日本人選手としての初の記録
これまで欧州5大リーグで活躍してきた多くの日本人選手がいますが、いずれも5試合連続ゴールという偉業には届いておらず、この記録を達成したのは中村選手が初めてです。
中村選手の記録は、日本サッカーの国際的な評価をさらに高めるものとなり、日本代表選手の海外での活躍は後進の選手たちにも影響を与え、彼らにとって新たな目標となるでしょう。
ちなみに中村敬斗選手が欧州5大リーグで日本人初の5試合連続ゴールを達成する以前、最長記録は4試合連続ゴールでした。
この記録は、2021-2022シーズンにドイツ・ブンデスリーガのアルミニア・ビーレフェルトに所属していた奥川雅也選手が達成しています。
日本サッカーの未来への影響
中村選手の快挙は、日本人選手が欧州5大リーグの得点ランキングで上位を狙えることを証明した意義深いものです。
この成功は、次世代の選手たちが海外に挑戦する意欲を後押しするでしょう。
また、欧州クラブが日本人選手の能力に注目し、スカウティングが増える可能性もあります。
中村敬斗選手の5試合連続ゴールは、個人としての偉業であると同時に、日本サッカーの新たな扉を開く歴史的な快挙と言えるのではないでしょうか。
中村敬斗のプレースタイルを築いた経歴
中村敬斗選手が、主に所属してきたチームは、
- 柏レイソルU-12
- 高野山SSS
- 三菱養和SCジュニアユース
- 三菱養和SCユース
- ガンバ大阪
- FCトゥウェンテ
- シント=トロイデン
- FCジュニアーズ
- LASKリンツ
- スタッド・ランス
などがあります。
中村敬斗のプロフィール
名前 | 中村敬斗(なかむら けいと) |
生年月日 | 2000年7月28日 |
身長/体重 | 180cm/75kg |
国籍 | 日本 |
所属チーム | スタッド・ランス(フランス1部) |
ポジション | FW、WG |
背番号 | 17(🇫🇷)、13(🇯🇵) |
利き足 | 右足 |
小学生時代
小学生時代、中村選手は柏レイソルU-12に所属しましたが、チームのパスサッカーに馴染めず退団、高野山SSSに入団する決断をしました。
高野山SSSでは、個の力を磨く環境に身を置き、ドリブルや1対1の技術を集中的に鍛えることができました。
この時期に培った「自分で局面を打開する力」が、現在の鋭いドリブルや突破力の基盤となっています。
中学生時代
中学時代は三菱養和SCジュニアユースに進みました。
「個」の力を重視する育成方針で知られており、中村選手の特長であるアグレッシブなプレースタイルがさらに研ぎ澄まされました。
ここでは、フィジカルコンタクトの中でのプレーや、高い技術を求められる環境での経験が彼を成長させました。
また、東京を拠点とする三菱養和SCでの活動を通じて、高レベルの選手たちと切磋琢磨する機会を得られたことも、技術面やメンタル面での向上に寄与しました。
高校生時代
高校時代、三菱養和SCユースへと進み、攻撃的なスタイルを持つチームの中でプレーすることで、戦術理解や連携プレーの重要性を学びました。
特に、この時期に学んだ守備から攻撃への切り替えの速さや、前線でのプレスの仕方は、現在のプレースタイルに直結しています。
高校2年生でガンバ大阪と仮契約を結び、2018年からプロとしてのキャリアをスタートさせました。
ガンバ大阪
2018年にトップチームデビューを果たしました。
ガンバ大阪は、伝統的に攻撃的なサッカーを展開するクラブであり、中村選手にとってプロの舞台で自身の突破力を試す初の場となりました。
特に前線での役割だけでなく、守備から攻撃への切り替えや、プレスを組織的に行う重要性を学びました。
この期間、2019年のルヴァンカップでニューヒーロー賞を獲得する活躍を見せ、自身のドリブルやスピードがJリーグでも通用することを証明しました。
ガンバ大阪 | ||
年 | 試合数 | 得点 |
2019 | 7 | 0 |
2018 | 17 | 1 |
FCトゥウェンテ(オランダ)
2019年の夏、ガンバ大阪からオランダのFCトゥウェンテにレンタル移籍。
エールディヴィジは技術重視のリーグであり、中村選手はポジショニングやオフザボールの動きの重要性を学びました。
特に、相手ディフェンスラインの裏を狙う動きや、サイドからの攻撃における多様性を磨きました。
しかし、フィジカル的な課題を痛感し、さらなる成長が必要であることを理解する時期でもありました。
徐々に出場機会が減り、2年半の予定でしたが1年で退団します。
FCトゥウェンテ | ||
年 | 試合数 | 得点 |
2019-20 | 17 | 4 |
シント=トロイデン(ベルギー)
2020年の夏、ガンバ大阪からベルギーのシント=トロイデンにレンタル移籍。
シント=トロイデンは日本人選手が多く在籍し、現在は6人の選手が所属しています。過去に所属していた選手も含めると23人が所属しています。
中村選手はここでも出場機会に恵まれず、苦しい経験をしています。
シント=トロイデン | ||
年 | 試合数 | 得点 |
2020-21 | 5 | 1 |
FCジュニアーズ→LASKリンツ(オーストリア)
2020年の冬、シント=トロイデンからLASKリンツ(オーストリア1部)の下部組織であるFCジュニアーズ(オーストリア2部)へ移籍。
約1年プレーし、トップチームに昇格。
2021年に完全移籍でLASKリンツでプレーします。
LASKリンツでは、高い戦術理解とフィジカル能力が要求される中、彼は進化を遂げました。
ここでの経験は特に重要で、プレスサッカーの中で前線からの守備を強化し、攻守両面で貢献できる選手へと成長しました。
また、得点力の向上も目覚ましく、フィニッシャーとしての評価を確立しました。
FCジュニアーズ | ||
年 | 試合数 | 得点 |
2021-22 | 5 | 3 |
2020-21 | 9 | 2 |
LASKリンツ | ||
年 | 試合数 | 得点 |
2022-23 | 30 | 14 |
2021-22 | 22 | 6 |
スタッド・ランス(フランス)
2023年8月、フランスのスタッド・ランスへ完全移籍。
リーグ・アンはフィジカルと戦術の両面で非常にハイレベルなリーグであり、彼はここで日本人初となる欧州5大リーグで5試合連続ゴールという偉業を達成。
プレースピードの速さや強度の高さに適応しながら、カウンターサッカーの中での役割を全うしました。
この成功は、過去に所属したクラブで培った柔軟性と戦術適応力が結実した結果と言えるでしょう。
スタッド・ランス | ||
年 | 試合数 | 得点 |
2024-25 (12月13日時点) | 14 | 6 |
2023-24 | 25 | 4 |
日本代表
中村敬斗選手は、2023年3月に日本代表に初選出され、同月のウルグアイ戦で国際Aマッチデビューを果たしました。
その後、エルサルバドル戦で代表初得点を記録し、以降の4試合で5得点を挙げるなど、短期間で結果を残しています。
日本代表 | ||
年 | 試合数 | 得点 |
2023-24 | 14 | 8 |
まとめ
中村敬斗選手は、現在リーグ・アンに所属するスタッド・ランスでプレーしています。
プレースタイルの特徴として、
- キレ味抜群のドリブル
- 攻守の切り替えが速い献身的な守備
- 敬斗ゾーンからのシュート
- フィジカルの強さ
などがあり、日本人初の欧州5大リーグで5戦連発という偉業を達成し、日本代表でもゴールを量産しています。
「歴代最強」と言われる日本代表でのポジション争いは熾烈を極めるものとなるでしょう。
ですが、次のワールドカップでは間違いなく中心選手となっているはずです。
これからの活躍にも期待していきましょう。
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