三苫薫のプレースタイルの特徴は?得意なドリブルの技術を徹底分析!

三苫薫選手は、日本屈指のドリブラーであり、世界でもトップクラスのドリブルスキルでファンを魅了しています。

世界トップクラスの選手をドリブルで抜き去るプレーはとても魅力ですよね。

そこで今回は、三苫薫選手のプレースタイルの特徴、得意なドリブルの技術を分析、プレースタイルを築き上げた経歴を解説しつつ、彼の魅力に迫っていきます!

目次

三苫薫のプレースタイルの特徴

三苫薫選手のプレースタイルの特徴は、

  • 緩急を駆使したドリブル技術
  • ゴール前での冷静な判断とフィニッシュ
  • 戦術的柔軟性と適応力
  • 盤戦でも輝きを放つ持久力と集中力
  • 守備意識とチームへの貢献度

などがあります。

ポジションと、それぞれの特徴について順番に見ていきましょう!

ポジション

三笘薫選手の主なポジションは左ウイングです。

攻撃的なポジションで、タッチライン際から仕掛けるドリブルやスピードを生かしたプレーが特徴的です。

ブライトンでは4-4-2のフォーメーションを採用していて、白色の場所が三苫選手のポジションです。

緩急を駆使したドリブル技術

三笘薫選手のドリブル技術は、相手ディフェンスの重心を外し、突破する能力に特化しています。

その特筆すべき点は緩急の使い分けにあります。

スピードを一気に上げる瞬間と減速して相手を引きつける場面の切り替えが絶妙で、相手にとっては次の動きを予測することが極めて難しいのです。

特にサイドライン沿いでのドリブルは狭いスペースでも効果的で、切り返しやフェイントを駆使しながら、ボールを失わずに前進する力が際立っています。

詳しいドリブル技術については、後ほど解説します。

変幻自在なボディフェイント

三苫薫選手のボディフェイントは、その変幻自在性が際立っており、豊富なフェイントパターンによって相手に予測の余地を与えません。

また、仕掛けるタイミングの正確さは圧巻で、相手が一歩踏み込む瞬間を的確に見極めることで、最小限の動きで最大の効果を生み出しています。

さらに、彼のフェイントには無駄がなく、シンプルながら極めて効率的で、プレー全体のスピードや流れを損なうことがありません。

これに加え、フェイント成功後のクロスやシュートへと繋げる判断力と技術は、試合の流れに大きな影響を与えるほど秀逸です。

ゴール前への侵入のタイミング

三苫薫選手のゴール前への侵入は、相手ディフェンスの隙を突くタイミングの正確さが際立っています。

彼は試合状況や味方選手の動きを瞬時に把握し、最適なタイミングでペナルティエリア内に侵入する能力に長けています。

特に、ディフェンスラインの背後を狙う動きは、あたかもスペースが「見えている」かのような空間認識力の高さを感じさせます。

三苫選手は、スピードを活かしながらも単に速く動くだけではなく、絶妙なタイミングで加速することで、相手のマークを外すことができるのが特徴です。

終盤戦でも輝きを放つ持久力と集中力

三笘選手の持久力と集中力は、試合終盤でもプレーの質を落とさない点で際立っています。

彼は90分間の中で運動量を効率的に配分し、疲労が蓄積する時間帯にも高いパフォーマンスを維持します。

特に、終盤に相手が疲れた際にさらに輝きを増す彼のプレースタイルは、試合の決定力を高める重要な要素です。

サイドを何度も往復しながらも、守備から攻撃への切り替えを迅速に行い、ゴールチャンスを創出する集中力は、チームにとって計り知れない価値を提供しています。

守備意識とチームへの貢献度

三笘薫選手の守備における特徴は、攻撃的な選手としてだけでなく、守備面でもチームに大きく貢献している点にあります。

特に、相手のビルドアップを妨げるプレスのタイミングの良さや、相手のパスコースを遮断するポジショニングは高く評価されています。

また、相手のサイドバックやウイングとの1対1の場面でも、しなやかな身体の使い方と粘り強い追いかけでボールを奪うシーンが増えています。

攻撃から守備への切り替えが速く、ボールを奪取した後には即座にカウンターの起点となる動きを見せるため、彼の守備は単なる「防御」ではなく「攻撃の始まり」として機能しています。

一方で、守備ブロック形成時のポジショニングや後方での空中戦の対応といった課題もありますが、これらは経験を積む中で徐々に改善されつつあります。

攻撃だけでなく、守備での献身的な姿勢が、三笘選手をより完全な選手として際立たせています。

三苫薫のプレースタイルの課題

三笘薫選手は卓越したドリブル技術とスピードを武器に、攻撃面で非常に大きなインパクトを残していますが、プレースタイルにはいくつかの課題も見受けられます。

パス精度とプレー選択の向上

ドリブル突破の成功率が高い一方で、選択肢が限られてしまう場面もあります。

チームメイトとの連携や、状況に応じたパスの精度が課題といえます

特に、ラストパスの精度やタイミングを改善すれば、得点チャンスを生むプレーヤーとしてさらに評価が高まるでしょう。

決定力の向上

三笘選手は、自らシュートを選択した場面での決定力にばらつきがあることも課題の一つです。

特に、ゴール前の冷静さと左右両足でのシュート精度を向上させることで、得点力が格段にアップする可能性があります。

三苫薫の得意なドリブルの技術を徹底分析

三苫薫選手のドリブルを一言で表すと「速い!」とイメージする方が多いのではないでしょうか。

そこで、三苫選手のドリブルはなぜ速いのか、ドリブル技術を徹底分析していきます。

反発ステップ

三苫薫選手のドリブルの特徴は「ボールは蹴らず、引っ張る」ということ。

順を追って説明すると、

  • 軸足リード(左足)
  • 蹴り足(右足)でボール右側の地面を踏む。
  • 地面を踏んだ反動でボールを引っ張るように縦に運ぶ。

と、ここまでは反発ステップと呼ばれるドリブルテクニックです。

通常、反発ステップは、軸足リードしつつ、インサイドで引っ張るようにボールを運び、地面を踏む反発力を利用して一気に加速して相手を抜きます。

しかし、三苫選手の反発ステップは通常とは少し違う動きをしています。

三苫流”反発ドリブル”

三苫薫選手の反発ドリブルについて解説していきます。

主な特徴は、以下の3つ。

  • 相手より速く加速の態勢に移行
  • ボール運びは小指
  • 多彩なキックフェイント

について、順番に解説していきます。

❶相手より速く加速の態勢に移行

三苫選手は、ドリブルを仕掛ける時に相手より速く加速の態勢に入ります。

「加速の態勢=ダッシュの態勢」とイメージしてもらえればわかりやすいです。

重心を落とし、ボールは体の真下、反発ステップを利用して一気に加速。

これにより、相手はまだ加速の態勢に入れていないため、スタートの時点で1歩リードすることが可能になります。

❷ボール運びは小指

通常、相手と正対している場合、軸足リードで蹴り足はインサイドかインフロントでボールを運びます。

しかし、三苫選手の場合、蹴り足のボールを当てる位置が「小指」の辺り、つまりアウトサイドでボールを運ぶ特徴があります。

つまり、蹴り足のつま先は進行方向にあるため、加速の態勢に移行しやすくなっています。

また、アウトサイドで運ぶことで、相手からは縦に突破するのか、中に切り込んでくるのか判断が難しいといえます。

❸多彩なキックフェイント

三苫選手は、ドリブルを活かすキックフェイントの質がすごく高いです。

プレーのほとんどにキックフェイントを織り交ぜていて、ボールに触れる直前までパスかシュートか判断がつかないほどです。

フォームと視線誘導がフェイントと感じさせないのでしょう。

以上のことから、三苫薫選手のドリブルが世界トップクラスの速さであることがわかるのではないでしょうか。

三苫薫のプレースタイル『評価・解説』

テクニック

下手
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2
3
4
5
上手

テクニックの評価は5としました。

三笘薫選手は、ピッチ上での独特なリズム感と、緩急を巧みに使い分けたドリブル技術が魅力です。

特にサイドライン沿いで相手DFを1対1の状況に追い込む際の冷静さと自信に満ちたボールさばきは、彼ならではのものです。

瞬時に方向を切り替えるターンやフェイントを駆使し、相手をかわした後の加速は圧巻で、相手守備陣を無力化します。

また、三笘選手のテクニックの中で特筆すべきは、狭いスペースでのボールタッチの正確さと、チャンスを生み出すための創造性です。

彼は自分自身がゴールを狙うだけでなく、ドリブルの終着点で味方に正確なクロスやスルーパスを供給する能力にも優れています。

一方で課題として挙げられるのは、フィジカルコンタクトが激しい局面でのボール保持の持続力です。

しかし、これも彼の成長の余地として、さらなる可能性を秘めている部分と言えるでしょう。

フィジカル

弱い
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2
3
4
5
強い

フィジカルの評価は『4』としました。

三笘薫選手のフィジカルは、卓越したテクニックやドリブル技術を補完し、プレーに多様性をもたらす重要な要素です。

特に、相手ディフェンダーとの1対1の場面で見せるしなやかな身のこなしと、急加速からの爆発力は際立っています。

彼は絶対的な体格や筋力で相手を圧倒するタイプではありませんが、優れたバランス感覚と柔軟性を活かして、激しいコンタクトにも対応できるプレーを見せます。

特に注目すべきは、長距離のランニングを繰り返しながらも、プレーの質を落とさないスタミナです。

サイドを縦に突破するスピードと、試合終盤でも疲労を感じさせない持久力は、彼のフィジカルの大きな強みと言えます。

さらに、空中戦やセットプレー時のプレーも向上しており、特に攻撃時には相手の注意を引く役割を果たすことでチームに貢献しています。

一方で課題として指摘されるのは、対人守備や高いフィジカル強度が求められる状況での競り合いです。

プレミアリーグのような激しい接触の多いリーグでは、より身体を使った駆け引きや、コンタクトプレーでの安定感を向上させることが求められます。

この点を克服すれば、彼のフィジカルはさらに一段上のレベルに達するでしょう。

守備意識とディフェンス力

低い
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3
4
5
高い

守備意識とディフェンス力は5としました。

三笘薫選手は、攻撃面での華やかなプレーに注目が集まる一方で、守備意識やディフェンスにおいても着実に成長を遂げている選手です。

彼の守備における特徴の一つは、相手のビルドアップを妨害するプレスのタイミングと位置取りの的確さです。

特に、相手のパスコースを切る形での守備や、サイドライン際で相手を追い込む動きは、攻撃への切り替えを意識した守備として非常に効果的です。

加えて、ボールを奪った後の即座のカウンター攻撃につなげる能力は、彼の守備力がチームに与える攻撃的な価値を示しています。

守備意識に関しては、攻守の切り替えが速い現代サッカーにおいて、三笘選手の貢献度は増しています。

チーム全体が守備にシフトした際には、サイドライン際での守備ブロックを築きながら、相手の攻撃を遅らせる働きが重要な役割を果たします。

さらに、前線での守備から攻撃に切り替える際のスムーズな動きは、彼が守備的なプレーを単なる防御ではなく攻撃の起点として捉えていることを表しています。

ただし、ディフェンス時の課題として、長時間にわたり集中力を維持することや、後方での深い守備の際にポジショニングがやや遅れる場面が見られる点が挙げられます。

戦術理解度

低い
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4
5
高い

戦術理解度の評価は5としました。

三笘薫選手の戦術理解度は、彼のプレースタイルと共に年々進化を遂げ、現代サッカーの高度な戦術要求にも適応する能力を示しています。

その最大の特徴は、ピッチ上での役割を瞬時に把握し、チームの戦術に応じたプレーを的確に選択できる点です。

彼はサイドでの役割にとどまらず、中央やインサイドのスペースを活用する動きや、状況に応じたポジションチェンジをスムーズに行うことで、攻撃のリズムを変える柔軟性を持っています。

このような適応力は、監督からの信頼を得るだけでなく、試合中の流れを読み取り、自ら判断を下す力として表れています。

攻撃時には相手の守備陣形の弱点を見極め、ドリブルで仕掛けるべきタイミングやスペースを的確に捉えます。

一方、守備時には自陣の守備ラインを補完する動きをしながら、相手の攻撃を遅らせる役割を担い、チーム全体のバランスを保つことに貢献しています。

課題としては、より組織的な戦術における守備時のポジショニングや、複雑な戦術システムの中で瞬時に状況を判断し、味方と連動するプレーの精度を向上させる余地があります。

しかし、これも彼の経験の積み重ねによってさらに改善される可能性が高いと考えられます。

特に、プレミアリーグや日本代表での多様な戦術経験は、彼の戦術的な適応力をさらに進化させる要因となるでしょう。

三苫薫のプレースタイルを築き上げた経歴

主な所属チームは、

  • さぎぬまSC
  • 川崎フロンターレU-12からU-18
  • 筑波大学
  • 川崎フロンターレ(トップチーム)
  • ロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ(期限付き移籍)
  • ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFC

などがあります。

さぎぬまSC

小学4年生になるまで、さぎぬまSC(さぎぬまサッカークラブ)でプレーしています。

1979年に創立された神奈川県川崎市宮前区を拠点とする伝統ある少年サッカークラブです。

ボールコントロールなどの基本技術を大切にし、初心者から上級者まで、それぞれのレベルに応じた指導を行っているそうです。

関東大会ベスト8、県大会準優勝2回、川崎市U-12公式戦7連覇、U-11公式戦9連覇など、数々の優秀な成績を収めているチームで、権田修一、板倉滉、田中碧選手も所属していました。

川崎フロンターレ(U-12・U-15・U-18)

小学4年生の頃から高校卒業まで、川崎フロンターレユースに所属しプレーしています。

川崎フロンターレのユースアカデミーは、U-12(小学生)、U-15(中学生)、U-18(高校生)の各カテゴリーで構成され、サッカー技術の向上と人格形成を重視した一貫指導を行っています。

他の選手にはない特徴や個性を重視し、選手一人ひとりの長所を伸ばす指導を行っているため、三苫選手のドリブル技術もこの頃に身につけたのでしょう。

三笘選手は基礎技術や戦術理解を深め、攻撃的なプレースタイルやボールコントロールの技術もここで培ったものでしょう。

筑波大学

高校卒業後はプロ入りせず、筑波大学に進学しました。

トップチーム昇格の話がきていましたが、三苫選手が選んだのはプロではなく大学進学。

筑波大学への進学を選択した理由として、

  • 戦術やスタイルが自身のサッカー観と一致
  • 実力があれば学年に関係なく試合に出場できる環境
  • 練習の質や設備が充実
  • プロで戦う自信がない

などの理由を挙げています。

筑波大学在学中、三笘選手はフィジカル面の強化や戦術理解を深め、プレースタイルに磨きをかけました。

2017年、大学2年生で出場した天皇杯でアビスパ福岡とベガルタ仙台を破り、プロ相手に2ゴールの大活躍でした。

同年に川崎フロンターレの特別指定選手となり、翌年には川崎フロンターレに内定。

筑波大学での4年間で身につけたのは技術だけでなく、プロで戦う「自信」といえるでしょう。

川崎フロンターレ

2020年、川崎フロンターレでプロデビューします。

攻撃においてチームの流動性を高め、相手ディフェンスを崩すキープレイヤーとしての役割を担い、30試合に出場して13得点12アシストを記録しました。

この活躍により、ベストイレブンに選出され、チームのJ1リーグ優勝と天皇杯制覇に貢献しました。

Jリーグでプレーしたのは約1年半でしたが、さらなる飛躍のために海外に渡ります。

川崎フロンターレ
 年 試合数 得点 アシスト
2021301312
20202084

ユニオン・サン=ジロワーズ(期限付き移籍)

2021年、イングランドのブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオンFCに完全移籍

しかし、A代表での出場経験がなかったため、労働許可証が発給されず、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズへ期限付き移籍となりました。

ここで欧州サッカーのスタイルに適応し、ハットトリックを達成するなどの活躍を見せました。

 ユニオン・サン=ジロワーズ
 年 試合数 得点 アシスト
2021-222773

ブライトン

2022年夏にブライトンに復帰し、プレミアリーグでプレー。

三笘選手はプレミアリーグで7ゴールを記録し、日本人選手としての1シーズン最多得点記録を更新しました。

ブライトン
試合数得点アシスト
2024-251532
2023-241934
2022-233375

日本代表成績

2021年には東京オリンピックのU-24日本代表に選出され、3位決定戦でゴールを決める活躍

同年11月にはA代表に初選出され、2022年3月のワールドカップ・アジア最終予選のオーストラリア戦では途中出場から2得点を挙げ、ワールドカップ出場に大きく貢献しました。

2022年11月、FIFAワールドカップ・カタール大会のグループステージ第3戦、スペイン戦で決勝ゴールをアシストし、日本の決勝トーナメント進出に貢献しました。

三苫の1ミリが話題になりましたね。

日本代表
 年 試合数 得点
2021-24309

まとめ

三苫薫選手は、現在ブライトンに所属し、プレミアリーグでプレーしています。

  • 緩急を駆使したドリブル技術
  • ゴール前での冷静な判断とフィニッシュ
  • 戦術的柔軟性と適応力
  • 盤戦でも輝きを放つ持久力と集中力
  • 守備意識とチームへの貢献度

などがあり、卓越したドリブル技術と得点力で国内外で高い評価を受けており、今後のさらなる活躍が期待されています。

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