藤田譲瑠チマのプレースタイルの特徴は?11の警告が示すプレーの質とは

「藤田譲瑠チマ(フジタ ジョエル チマ)選手のプレースタイル」について興味を持つ方も多いと思います。

海外や世代別代表として活躍する藤田選手ですが、守備的な選手なのにファウル少なくない?と思ったことが1度はあると思います。

そこで今回は、藤田譲瑠チマ選手のプレースタイルの特徴について、経歴からプレーを分析し、11の警告が示すプレーの質について解説していこうと思います!

この記事でわかること
  • 藤田譲瑠チマのプレースタイルの特徴
  • 藤田譲瑠チマのプレースタイル【評価・解説】
  • 藤田譲瑠チマのプレースタイルが示す「11の警告」
  • 藤田譲瑠チマのプレースタイルを築き上げた経歴
目次

藤田譲瑠チマのプレースタイルの特徴

藤田譲瑠チマ選手は、卓越したボール奪取力と精密なパスセンスを併せ持つ万能型ボランチであり、攻守にわたりチームに貢献しています。

主な特徴は、以下の5つ。

  • 高いボール奪取能力
  • 広い視野と展開力
  • 豊富な運動量
  • フィジカルの強さ
  • 緻密で繊細なドリブル技術
  • 中盤でのアグレッシブなプレー

などがあります。

ポジションと、それぞれの特徴について順番に解説していきます。

ポジション

藤田譲瑠チマ選手は、ボランチ(守備的ミッドフィルダー)のポジションでプレーしています。

シント=トロイデンは3-4-3のシステムを採用していて、白色の場所が藤田譲瑠チマ選手のポジションです。

高いボール奪取能力

藤田選手の守備の特徴は、相手の攻撃の芽を摘み取る「ボール奪取」にあります。

単なる瞬発力だけではなく、相手選手の動きやパスの意図を先読みする知的な守備が特徴で、この能力により相手の展開を一歩先で阻止することが可能です。

ボールを奪取した後の判断も早く、攻撃への切り替えをスムーズに行える点も大きな武器といえるでしょう。

守備的なプレーで終わらないのが彼の強みです。

広い視野と展開力

藤田選手のプレーが評価される理由の一つは、広い視野を活かした展開力です。

短い距離のつなぎから、長いサイドチェンジのパスまで高い精度を誇り、全方位へのパスを可能としています。

特に縦パスの質が高く、相手の守備を一瞬で崩すことができます。

試合の流れを読み、適切なタイミングで攻撃のスイッチを入れるセンスを持っているため、守備的な局面でも冷静に攻撃の布石を打つプレーが光ります。

藤田選手の展開力は、中盤の司令塔としての地位を確立する上で欠かせないスキルです。

豊富な運動量

藤田選手の最大の特徴の一つが、その「運動量の豊富さ」です。

ピッチ上を縦横無尽に駆け回り、攻守両面でチームをサポート。

守備ではプレスを仕掛け、攻撃ではセカンドボールを回収する役割を担い、全エリアをカバーする運動量は突出しています。

疲労が蓄積する後半でも、高いパフォーマンスを維持できるのは、豊富な運動量があってこそですね。

運動量だけでなく、効率的な動きを組み合わせることで、チームに欠かせない存在となっています。

フィジカルの強さ

身長174、体重74kgと比較的小柄な体格ながら、藤田選手のフィジカルは非常に強靭です。

ナイジェリア人の父と日本人の母を持ち、フィジカルの強さは持って生まれた才能とも言えるでしょう。

1対1の競り合いで相手を圧倒するだけでなく、体をうまく使いながらボールを保持する技術を持っています。

接触プレーでも倒れにくく、ボールキープやパスの準備動作を冷静に行えます。

これが彼のプレーに安定感をもたらしています。

藤田選手のフィジカルは、プレースタイルにおける基盤となる重要な要素です。

緻密で繊細なドリブル技術

藤田選手の攻撃面での魅力を語る上で、緻密で繊細なドリブル技術は外せません。

狭いスペースでのボールコントロールに優れていて、相手に囲まれても落ち着いてボールを扱い、的確にパスや次のプレーに繋げる技術を持っています。

守備的な役割をこなしつつ、相手のプレスを柔らかいタッチでいなすドリブルは、試合展開を左右する力を持っています。

また、藤田選手のドリブルは無駄がなく「シンプルで効率的」なスタイルで、リスクを最小限に抑えるプレーが魅力です。

このドリブル技術が、彼の「守備的」だけではない多面的なプレースタイルを際立たせています。

中盤でのアグレッシブなプレー

藤田譲瑠チマ選手の中盤でのアグレッシブなプレーは、相手にプレッシャーをかけ続ける守備意識と、ボールを奪った後の素早い切り替えが光ります。

彼は豊富な運動量を活かし、相手のボール保持者に果敢にアプローチするだけでなく、予測力を駆使してパスコースを遮断し、攻撃の芽を摘む動きが目立ちます。

例えば、相手のカウンター攻撃を未然に防ぐシーンでは、藤田選手が瞬時にポジションを調整し、インターセプトから自ら攻撃を仕掛ける姿が見られます。

このような積極的な守備は、チーム全体の守備組織を引き締めるだけでなく、攻撃へのスムーズな切り替えを可能にしています。

藤田譲瑠チマのプレースタイル【評価・解説】

藤田譲瑠チマ選手は、ボール奪取力と精密なパスセンスを併せ持つ万能型ボランチです。

以下の5つの観点から、彼のプレーを5段階で評価・解説します。

テクニック

下手
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2
3
4
5
上手

テクニックの評価は5としました。

藤田譲瑠チマ選手のパスはただの連携手段ではなく、攻撃の起点そのものです。

特にゴール前でのスルーパスや、相手ディフェンスラインを割るラストパスには目を見張るものがあり、相手が読みにくいタイミングと角度でパスを供給するため、守備側は対応が遅れることが多く、攻撃陣にとっては絶好のチャンスを作り出します。

スペースが限られる中でのボールコントロールも抜群で、わずかな隙間を突いてディフェンダーをかわす柔らかいタッチのドリブルはセンスを感じざるを得ません。

広い視野と展開力を活かしたパスで攻撃の起点を作り、緻密なドリブルで局面を打開する。

これらの要素が融合したプレーは、相手チームにとって脅威そのものです。

サッカーIQの高さと連動したそのテクニックは評価5に値すると思います。

フィジカル

弱い
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2
3
4
5
強い

フィジカルの評価は4としました。

藤田譲瑠チマ選手は、ナイジェリア人の父と日本人の母をもつハーフという多文化的な背景があり、身長174cm、体重74kgと比較的小柄ですが、フィジカルの強さが目立ちます。

藤田選手は、小柄ながらも鍛え抜かれた体幹を武器に、ボールをキープする保持力に優れていると思います。

特に、バランス感覚が素晴らしく、接触プレーでも倒れにくい姿勢を維持する能力は圧巻です。

守備では相手選手を圧倒するプレッシャーを与え、攻撃ではその安定感を基盤にしたプレーでチームの攻撃に貢献。

いわば、藤田選手は「守」と「攻」の二面性を両立できる選手であり、「フィジカル」と「豊富な運動量」がチームにもたらす影響は大きいでしょう。

しかし、国際舞台において特に欧州のトップレベルの選手と比較すると、まだ改善の余地が残されています。

例えば、空中戦の強さや相手を圧倒する圧力において、より大柄な選手に対しては優位性を完全に発揮することが難しい場面も見受けられます。

この点をクリアすることで、さらなる成長が期待できるということから評価4としました。

守備意識とディフェンス力

低い
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3
4
5
高い

守備意識とディフェンス力の評価は4としました。

藤田選手は、守備時において常に適切な位置を取るポジショニング能力に優れています。

相手のパスコースや動きを先読みし、攻撃の起点となるスペースを埋める動きが特徴で、相手の攻撃を未然に防ぐ「予防的守備」が可能です。

ボランチとして広範囲をカバーする運動量を持ち、ピッチ全体を見渡しながら最適な守備位置を維持。

特に相手がボールを持った瞬間に的確なプレッシャーをかける動きは圧巻です。

相手選手へのアプローチが巧みで、ファウルを犯さずにボールを奪う技術が高いように感じます。

しかし、現状は日本代表でポジションを争うことになる遠藤、守田、田中選手の部分的な長所を取ったバランス型の選手といったところ。

突出した能力ではまだ3選手に及ばないため、これから総合的な能力をどこまで伸ばせるかが課題と感じるため現状の評価は4としました。

戦術理解度

低い
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2
3
4
5
高い

戦術理解度の評価は5としました。

藤田譲瑠チマ選手の戦術理解度を支えているのは、ピッチ全体を俯瞰で捉えられる視野の広さです。

攻撃・守備両面で、どのエリアが空いているのか、またはどこがリスクゾーンなのかを的確に判断し、常に「次の動き」を考えています。

守備では危険なスペースを埋め、攻撃では味方にとって最適なパスコースを作る位置取りを徹底します。

攻撃に人数をかけるべきタイミングと、守備を優先すべきタイミングを的確に判断。

相手がボールを保持しているときにプレッシャーをかけるポイントや、逆に一度スペースを与えて誘い込むといった高度な駆け引きも得意です。

特に守備から攻撃への切り替えにおいて、この判断力が光ります。

藤田選手は、自分一人でプレーを完結させるのではなく、チーム全体を活かす動きを意識していて、若手ながらも周囲に適切な声掛けを行い、守備ラインや中盤の連携を調整する役割を担うことができます。

守備や攻撃の枠を超えた「ピッチ全体の指揮官」としての資質は評価5に値すると思います。

メンタル

弱い
1
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3
4
5
強い

メンタルの評価は4としました。

藤田譲瑠チマ選手は、高圧的な試合状況でも冷静にプレーする能力を持っています。

大事な場面でも焦らずに適切な判断を下すことができ、ミスを最小限に抑えます。

特に、中盤でのボールロストが許されない局面でも、その冷静さを活かして的確なプレーを継続しています。

相手選手にボールを奪われても即座に切り替えてプレッシャーをかけ続けるなど、諦めない姿勢が守備で特に顕著です。

試合中、味方に的確な指示を出し、ポジションの調整やプレスのタイミングを修正する姿がよく見られます。

若手ながらリーダーシップを発揮している点は特筆すべきです。

藤田譲瑠チマ選手のメンタル面は、すでに高いレベルにありますが、さらなる経験を積むことで試合を左右するカリスマ性や、国際舞台でのリーダーシップを発揮する余地があることを考慮し評価4としました。

藤田譲瑠チマのプレースタイルが示す「11の警告」

藤田譲瑠チマ選手は、そのプレースタイルにおいて特に「クリーンな守備」を特徴としています。

過去5年で11枚のイエローカード

藤田選手は過去5年、197試合に出場し、もらったイエローカードは11枚(2024年11月時点)です。

同じポジションで日本代表の遠藤航選手は407試合に出場し53枚のイエローカードをもらっています。

単純計算で遠藤選手は約8試合に1枚、藤田選手は18試合に1枚のカードをもらう計算です。

もちろんカードの枚数だけでは守備力全般を測ることはできませんが、藤田選手の守備が巧いということは間違いないでしょう。

藤田選手の守備は、単にカードが少ないだけでなく、

  • ポジショニングの良さ
  • 判断力の高さ
  • 規律の高さ・フェアプレー精神

などの要素が複合的に絡み合った結果として評価できます。

藤田選手のプレースタイルは、現代サッカーにおける「クリーンで効率的な守備」を体現しており、イエローカードの少なさ=クリーンな守備という観点から見ても、藤田選手は現代サッカーの理想的な守備型ミッドフィールダーの1人といえるでしょう。

藤田譲瑠チマのプレースタイルを築き上げた経歴

藤田譲瑠チマ選手が、現在のプレースタイルを築き上げた経歴を探っていきましょう!

小学生時代(町田大倉FC)

小学生の時は、町田大蔵FC(町田大倉フットボールクラブ)でプレーしています。

東京都町田市を拠点とするジュニアサッカーチームで、市立大倉小学校に通いながら、町田大蔵FCで基礎技術などを学びました。

町田大倉FCはサッカーを通じて、俊敏性、集中力、持久力、判断力、勇気、決断力、そしてフェアプレーの精神を養うことを目指しているようです。

サッカー技術の向上だけでなく、子どもたちの人間的成長を重視した育成方針が、藤田選手の基礎技術や精神面の成長に大きく寄与しているのではないでしょうか。

中学生時代(東京ヴェルディJrユース)

中学生の時は、東京ヴェルディJrユース(東京ヴェルディジュニアユース)でプレーしています。

東京ヴェルディのアカデミー組織に属する中学生年代(U-15)のサッカーチームで、将来のトップチームやプロ選手の育成を目的としています。

ジュニアユースからユース、そしてトップチームまで一貫した育成方針を持ち、選手の長期的な成長をサポートしているようですね。

選手一人ひとりの技術向上や戦術理解をサポートし、フィジカルやメンタル面の強化にも力を入れていることから、藤田選手の「ピッチ全体を俯瞰する視野」や「的確なポジショニング」の基盤を築くきっかけになっているのではないでしょうか。

高校生時代(東京ヴェルディユース)

高校生の時は、東京ヴェルディユースでプレーしています。

ボール保持者が強い意志と主体性を持ち、常に数的優位を作りながら前進してゴールを目指すプレーを重視しているチームです。

2024年11月17日に行われた、2024Jユースカップ 第30回Jリーグユース選手権大会の決勝で、サンフレッチェ広島FCユースを破り、1996年以来28年ぶり3度目の優勝を果たしています。

ボールを奪取した後、迅速に攻撃に転じるプレーや数的優位を作り出す戦術を学ぶことで、試合中の状況判断力を高めたのでしょう。

この頃はCB(センターバック)でプレーしていたのでディフェンス力もこの頃に磨かれたと考えられます。

東京ヴェルディ

2020年シーズンから東京ヴェルディに昇格し、42試合に出場し3ゴール。

チームの特徴を簡単にまとめると、以下の3つ。

  • サイド攻撃が主体
  • ビルドアップの多様性
  • 走力とポジショニングの連動性を重視

東京ヴェルディのチーム戦術は「サイドを起点に攻撃を展開するスタイル」が特徴と言えます。

攻撃の組み立て方には多様性があり、フォーメーションを柔軟に変化させながら、その場で最善の選択肢を模索することが可能です。

ビルドアップからボールをサイドに運び、ドリブルやサイドチェンジを駆使してチャンスを生み出すプレーは藤田選手が得意とするところ。

当時、藤田選手の出場時間はチーム内で2番目に多かったことからもチームに与える影響力の大きさがわかりますね。

徳島ヴォルティス

2021年に徳島ヴォルティスへ移籍し、28試合に出場し1ゴール。

チームの特徴を簡単にまとめると、以下の3つ。

  • 攻守の切り替えを重視
  • ハイプレスからの速攻
  • ボール保持時の柔軟なポジションチェンジ

徳島ヴォルティスのチーム戦術は「数的優位を作りながら攻撃を構築する」スタイルが特徴でした。

藤田選手が所属した2021年はダニエル・ポヤトス監督が指揮をとりましたが、その後は4人の監督交代を経て、2024年11月時点で増田功作監督が指揮をとっています。

攻守の切り替えが速く、前線からのハイプレスで相手にプレッシャーをかけ、ボールを奪った瞬間に素早く攻撃に転じるチーム戦術に藤田選手はマッチしていたのでしょう。

横浜F.マリノス

2022年に横浜F.マリノスへ移籍し、29試合に出場し1ゴール、この年のJ1リーグ優勝に貢献しました。

チームの特徴を簡単にまとめると、以下の3つ。

  • ハイラインとハイプレス
  • ビルドアップ
  • 偽サイドバックの活用

横浜F.マリノスのチーム戦術は「攻撃的な守備を構築する」スタイルが特徴です。

サイドバックを内側に絞らせる「偽サイドバック」の戦術を採用し、中盤で数的優位を作り出すことで、効果的なビルドアップを実現しています。

最終ラインを高く、守備位置を前に持っていき前線でのボール奪取から攻撃展開する戦術は、ボランチの役割が重要とされ、藤田選手はチームに欠かせない存在だったと言えます。

シント=トロイデン

2023年7月から、ベルギーのジュピラー・プロ・リーグに所属するシント=トロイデンでプレーしています。

チームの特徴を簡単にまとめると、以下の3つ。

  • 戦術的柔軟性
  • 守備的な組織とカウンターアタック
  • サイド攻撃を重視

シント=トロイデンのチーム戦術は「サイド攻撃を重視し、幅広く攻撃を展開する」スタイルを特徴としています。

シント=トロイデンは日本人選手が多く在籍し、現在は6人の選手が所属しています。過去に所属していた選手も含めると23人が所属し、挑戦しやすくステップアップのリーグとも言われますね。

2023-24シーズンでは25試合で1ゴール2アシスト、2024-25シーズンでは現在(12月時点)15試合で1アシストの活躍を見せています。

間違いなく日本代表のボランチに名を連ねる逸材なので、さらなる活躍からステップアップして欲しいですね。

まとめ

藤田譲瑠チマ選手は、ベルギーのジュピラー・プロ・リーグに所属するシント=トロイデンでプレーしています。

卓越したボール奪取力と精密なパスセンスを併せ持つ万能型ボランチであり、攻守にわたりチームに貢献しています。

  • 高いボール奪取能力
  • 広い視野と展開力
  • 豊富な運動量
  • フィジカルの強さ
  • 緻密で繊細なドリブル技術

これらの特徴を最大限発揮し、さらなるステップアップを期待させる藤田選手。

技術を磨き続ければ、間違いなく日本代表の中心選手に上り詰めるでしょう。

その時が来るのを心待ちにし応援していきましょう。

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